2024/8/1

②存在意義について

(旧ブログのコピー/2020年までの抜粋です。)
 
駆除業はニーズがあり、現在も続けていけるのはありがたい事です。でも伝染病予防/拡散防止と言う大義名分をバックに手段を選ばない乱暴な方法で小動物を駆除する事だけを目的としていないだろうか?駆除現場では共食いで血だらけな死骸や毒によって朽果てた死骸が散乱している事もあり、決してお見せできるものではありません。 当時の私は、我々の存在意義は「誰もやりたがらない事を率先してやる事」だと思い込んでいました。しかし、世間の目は駆除業に対してあまり良い評価はしてもらえなかったと思います。生物は皆生きる権利を持っている訳で、人間だけが生物ではありません。目的の為なら人間以外の生物を無差別に殺して捨ててしまうやり方に違和感を感じる様になりました。 白蟻供養やネズミ供養等をやっている法人もありましたので、あるお寺に相談した事があります。答えは、「供養は気持ちの問題でやるやらないは問題ではない」事を聞かされ、それはそうか!とは思いました。しかし違和感が消える事はなく、答えが出せないまま月日は過ぎていきます。 
 大きな会社組織の中では管理職になると現場も出なくなり、徐々に根本的な疑問に対して考えが及ばなくなります。サラリーマンと言う職業の弊害なのかも知れませんが、存在意義は愚か、お客様に向いていない業務に知らず知らずの間になっている自分がいたと思います。当然やりがいは薄れて生活を維持する目的だけの「作業」となっていた気がします。